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休診 土曜・日曜・祝祭日

槙殿放射線科本院

〒732-0823
広島市南区猿猴橋町6-30

082-263-4692

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乳がんQ&A

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なぜ自覚症状がないのに、乳がん検診を受けなければならないのですか。また、最低1年に1回は検査をした方が良いのはなぜ?
乳がんは今や誰でもなるな可能性のある病気です。症状がなくても定期的に検査を受けていると、乳がんがいち早く発見でき、それだけ完治する可能性も高まります。乳がんは近年加速度的に増加しています。喫煙、大気汚染、食物に含まれる有害物質、ホルモンかく乱物質侵入(蓄積)ライフスタイルの変化などさまざまな原因が挙げられます。
また体の中では30時間に1回ぐらいの割合で、いわゆる「がんの芽」が発生しているといわれています。卵胞ホルモン(エストロゲン)はその増殖を促す作用があります。
実際には乳がんの具体的な予防法はないに等しいため、やはり早期に発見し、体から取り除く(早期治療)以外に方法はありません。そのため、症状がなくても定期的な検診は不可欠。その目安が1年に1、2回のマンモグラフィーによる検診です。マンモグラフィーでは撮影されたマンモフィルム上に乳房内部が細部まで透けて映し出されるので、視触診では分からない、しかも非常に早期のがん(超早期がん)も発見できます。
まさに、マンモグラフィーは”乳がんの見張り役”。体は刻々と変化しているので「異常なし」の診断の保障は半年。あとの半年からはよほど運が悪くなければ大丈夫ということになります。
リスクファクターが多い、あるいは家族性の乳がんリスクが疑われる場合は、検診は6~8カ月に1回の方が安心。ちなみに1回の検査による被ばく線量は、1回飛行機に乗った時の宇宙線量相当の微量なもので、定期的な検診による人体への影響は無視できることが検証されています。
市の乳がんマンモグラフィー検診(乳房X線撮影検査)を受けました。乳がんの検査結果の読み方を教えて下さい。結果は「要精検」。「非対称性陰影」があり、「カテゴリー3。良性、しかし悪性を否定できない」とのことでした。この結果は、どのようなものでしょうか?
「要精検」は、まずマンモグラフィー精密検査を受け、場合によって超音波検査やMRI検査も行って、確定診断することを意味しています。すぐに外科などで細胞を取って調べることではありません。検診結果は、異常のない1から、がんの疑いの最も強い5までに分類され、カテゴリーの数値で示されます。腫瘤(しゅりゅう)や細胞が死んだ後に残るカルシウム(石灰化像)、「その他の所見」で判断されます。カテゴリー3は、マンモグラフィー精密検査で正常か良性と診断される人が多い一方、ごく一部の人ではがんが見つかる場合があります。
「非対称性陰影」とは、左右のどちらかの乳房に反対側にない不鮮明な影や濃度が上昇した部分があることをいいます。単なる乳腺組織の重なりや、島状の乳腺分布など正常な場合と、悪性病変(乳がん)が隠れている場合とがあります。従って、「非対称性陰影」は「カテゴリー3」であり、必ずマンモグラフィー精密検査が必要です。また、精密検査で異常が見つからない場合でも、その後も定期的に検診を続けることが大切です。短期間の経過観察はあまり意味がありません。1年に1回の検診を続けていると、「非対称性陰影」が出たり消えたりする期間があり、その後がんに移行する場合もあります。これは乳がん前がん状態(がんの芽)のものと考えられ、超早期がん(1cm以下)や早期がんの発見につながります。
検診結果に書かれていることが分かりづらいときには、検診を受けた医療施設に問い合わせ、詳しく説明してもらうことをオススメします。その後の対応は、専門の医師に相談してください。
乳房に”しこり”があり、乳がんかもしれないと心配です。乳がんの診断について教えてください。
乳房の”しこり”には軟らかいものや硬いもの、形のはっきりしない盛り上がりや、固くコロコロしたものなどさまざまです。まずマンモグラフィー(乳房X線撮影検査)の受けられる医療機関で、「視診・触診」と放射線診断を受けることです。
乳がん診断は、「画像診断」と、最終的にがんであるか否かを確かめる「確定診断」(細胞を採って調べる)があります。一般にしこりのある10人のうち7人くらいは良性で、”しこり=乳がん”とは限りません。
「画像診断」では、まずマンモグラフィーによる審査でしこりが良性か悪性かが高い確率で分かり、必要に応じて超音波検査が併用されます。画像診断にはこのほか、MRI、CT検査、PET検査があります。MRIやCT検査はがんの広がりを知る上で役立ち、乳房温存手術(しこりの直径が3cm以下で乳房を切除せず、がん部分のみ取り除く)の場合に特に有用です。がんの転移を調べるにはCT検査やPET検査が役立ちます。
「確定診断」は、乳がんの疑いが強いとき、手術を前提として行われたり、マンモグラフィーで確実に良性と断定できないときに行われます。
「細胞を採って調べてみましょう」と言われたら、以下の理由も含めて慎重に。細胞を採取する針ががんに正しく当たっていないと診断を誤る可能性があること、また細胞を採ったことで転移の原因となる危険性も皆無ではないことです。
しこりのあるとき、最善の方法は、体に傷を付けないマンモグラフィーをまず受けること。そして悪性の可能性があると言われたら、ほかの医療施設でセカンドオピニオンを受ける方法もあります。細胞を採って調べる際には、乳がん治療の必要性も考えて臨むことが肝要です。即日決める必要はないのです。