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月曜日~金曜日
午前 9:00~12:30
午後 1:30~6:00
(予約優先)
休診 土曜・日曜・祝祭日

槙殿放射線科本院

〒732-0823
広島市南区猿猴橋町6-30

082-263-4692

JR山陽本線「広島駅」下車
マツダスタジアム方向徒歩3分

広電「猿猴橋駅」下車2分

リンパ球と免疫

リンパ球検診は大切です

リンパ球検診で分かること

  • 現在の自分の身体に充分な数のリンパ球が揃っているかどうか。
  • 免疫低下が起こっていないかどうか(リンパ球が減っていると免疫力が低下する)。

免疫力が落ちていると何が起こるの?

  • 風邪やヘルペスその他の感染症の回復が遅れる。さらに重症になることも。
  • 乳がんだけでなくいずれのがんでも、がんの芽(遺伝子の異常)が出来たとき、免疫が低下していると本物のがんに成長する危険性がある(がんの芽はその人の免疫力で排除されている)。これは転移(飛び火)部位についても言えます。
    この意味でリンパ球及び免疫系の細胞を減らさないことは消極的な免疫療法となります。

リンパ球を減らさない生活が重要

がん治療のうち放射線治療と抗がん剤投与はリンパ球を減少させます。
また日常生活の中でストレスホルモン(副腎皮質ホルモン)が増加すると、免疫機能を担っているリンパ球を傷害し激減させます。リンパ球の数には日較差があり、同じ人でも朝多く夜は消費されて少なくなります(睡眠中に回復)。
免疫の低下(リンパ球の減少)と発がん・転移との関係は、すでに1960年代に示されました。一つは腎臓など臓器移植をした後、その臓器が生着するように免疫抑制剤が投与されますが、投与された人では免疫の低下によって各種のがんが発生しました。
また、ほかの例ではがんの自然治癒例が挙げられます。一度がんと証明された後、治療しないで自然治癒(消失)した症例は、1969年の時点で世界で約300例ありました。がんの自然治癒は、その人の免疫力によると考える以外に解釈がつきません。少数の細胞からなる転移巣であれば、免疫系の細胞によって排除されうることが示されています。
リンパ球の数はどこの施設でも調べられます。正常な数を保つことは転移や感染症を防ぐ上で重要であり、減少していれば薬剤によって回復を図る必要もあります。また更に詳しく免疫リンパ系の細胞を調べることも出来ます。乳がんに対する積極的な免疫療法も近い将来可能となるでしょうが、今は術後にリンパ球を減らさない生活(ストレスの回避、十分な睡眠、正しい食生活など)が、消極的ながら再発を防ぐ一つの手立てとなるでしょう。これはがん予防(がんの芽を本格的ながんに増殖させないこと)にも通じることです。
低下している場合には薬剤によってリンパ球を正常値に回復させることも可能です(槇殿玲子 他 : 日本医学放射線学会誌 第54巻 第13号:1294-1305,1994)。